ワイモバイルで最新のXperiaやGalaxyが発売されない理由

『ワイモバイルって最新のXperiaやGalaxyって発売したりしないの？』『iPhoneは型落ちで出すけど、androidのハイスペック機は出さないの？』そういった声をたまに聞きます。

確かにワイモバイルでも最新のハイスペックandroidスマホが発売されたら嬉しいですよね。

しかしながらワイモバイルから最新ハイスペック機種が発売される可能性はかなり低いと思われます。今回はその理由について解説します。

ハイスペック機種は高額で儲からない

最新のXperiaやGalaxy、iPhoneは機種自体の値段がかなり高額です。

例えばソフトバンクのXperiaXZの本体代金は87840円、ドコモのarrowsNXの本体代金は93312円と非常に高額です。仮に本体代金が90000円だとすれば24ヶ月の分割払いにしたとしても月々の負担は3750円です。

ドコモ、au、ソフトバンクではスマホの分割支払金額に対して割引が適用され、実質的な負担額は下記のようなイメージで1000～2000円ほどになります。

仮に月々のスマホの支払い料金が8000円だと仮定し、それを24ヶ月払うと 8000円×24＝192000円 となります。

この192000円からスマホの本体代金90000円(仮定の金額です)を引くと残りは102000円。これを24ヶ月で割と 102000÷24＝4250円 となり、これがスマホの本体代金を除いた通信キャリアの取り分です。

じゃあこれをワイモバイルでスマホの本体代金を月々の実質負担金額1000円でやってしまうと、スマホプランM(6GB)で1年目3980円、2年目4980で24ヶ月間で107520円です。

107520円からスマホの本体代金90000円を引くと、キャリアの取り分は2年間で17520円、月々だと730円というすずめの涙状態になります。

これじゃあほぼ間違いなく儲かりませんね。

メーカーが通信キャリアにスマホの本体を卸している金額はわかりませんが、低料金を維持して差別化を図ったままハイスペック機種を扱うのはかなり難しいでしょう。

ライバルはあくまで格安SIM

ワイモバイルでハイスペック機種を扱ったまま儲けを出すために、スマホの本体代金の実質負担金額を月々3000円かかった場合を試算してみます。

税込みで約7000円って、これってもう格安じゃないですよね。

これではソフトバンク株式会社もわざわざワイモバイルというブランドを立ち上げても大した差別化になりませんね。

もともとソフトバンクグループとして格安SIMに対抗するブランドがワイモバイルですから、ワイモバイルの料金設定は格安SIMと対抗できる価格でないと成立しないわけです。

なのでワイモバイルではiPhoneSEのように本体代金コミコミでギリギリ3980円くらいで使えないと、格安SIMに対抗できません。

そうなると最新のXperiaやGalaxyをラインナップに並べることが難しくなります。

ソフトバンクの商売と被らないため

ソフトバンクはドコモやauと闘い、ワイモバイルは格安SIMと闘うのがソフトバンク株式会社の戦略です。なのでソフトバンクとワイモバイルでお客さんを奪い合うことは求めていません。

ソフトバンクとワイモバイルが通信回線の質も同じ、扱うスマホの機種も同じとなってしまっては差別化のしようもなくなってしまいます。

似たようなサービスを2つのブランドで提供しても同じ市場、同じパイを奪い合うだけになってしまってはソフトバンクグループとしてのビジネスの拡大に繋がりません。

なのでそうならないためにもハイエンドスマホはソフトバンクで、ミドル・ロースペックはワイモバイルという棲み分けが大事というわけですね。

まとめ

ワイモバイルが最新のXperiaやGalaxyを扱わない理由は

• ハイスペック機種は高額だから月々の料金を安く提供できない
• ラインナップに並べても格安SIMと闘える金額にならない
• ソフトバンクと被ってもグループとしてメリットがない

ということでした。もしどうしてもワイモバイルで最新のXperiaやGalaxyを使いたいということであれば、少し面倒ですがヤフオクや海外サイトでSIMフリー版を購入する感じになります。

私はエクスパンシスというサイトでGalaxy s7 edgeを買いました。興味があれば下記からどうぞ。
[海外SIMフリー] 人気のスマートフォン最新機種販売中！