自社調査にはなりますが、ワイモバイルは格安スマホ業界のシェア4割を獲得してるそうです。
数百のサービスがしのぎを削る格安スマホ業界のなかでシェア4割、なかなか立派な数字です。
歯ぎしりが止まらないライバルから批判を受けるほどに過熱する、ワイモバイルの人気の理由について解説します。
2018年3月の調査結果によるワイモバイルのシェア
MMD総研による2018年3月格安SIMサービスの利用動向調査によると、ワイモバイルとMVNOは全体の13.9%のシェアを占めているそうです。
この調査からワイモバイルとMVNOの合計を分母とするワイモバイルのシェアを計算すると、2018年3月調査でのワイモバイルの格安スマホにおけるシェアは27.3%。
ワイモバイルは格安スマホの中でも早いうちから販売攻勢を高めシェアを獲得しましたが、他の格安スマホも遅れまいと検討を見せた結果、今回の調査ではシェアを少し奪われたような感じでしょうか。
まぁそれでも格安スマホの中では不動のシェアNO.1を維持していることに違いはありませんが、今後とも頑張って欲しいものです。
自社調査では4割、他の調査でも3割以上のシェア
「格安スマホに対してどうか。私どもの調査では、おおよそ4割のシェアを得ている」
大手3ブランドを除く販売台数シェア
BCNランキングデータ スマートフォン販売台数(2016年4-12月)を基に自社調べ
ITmedia Mobileより
このように語ったのはY!mobile事業推進本部 執行役員本部長の寺尾洋幸さんです。
調査は2016年の12月までとなっているので、現状ではさらにシェアを拡大している可能性もありますね。
【追記】ワイモバイルのシェアは3割という声も・・・↓
また別の調査では
15歳~69歳の男女43,212人を対象に、メインで利用している携帯電話・スマートフォンの通信事業者を聞いたところ、「docomo(32.8%)」「au(29.6%)」「SoftBank(23.3%)」と大手3キャリアを合わせると85.7%、「Y!mobile」が3.4%、「MVNO」が7.4%となった。サブキャリアブランドの「Y!mobile」と「MVNO」を合わせると10.8%となった。
メインで利用しているスマホの3.4%がワイモバイルだそうです。
こちらの調査の数字をもとに計算するとワイモバイルの対MVNOシェアは3割強ですが、やはりそれなりのシェアを獲得していますね。
これだけワイモバイルが支持されると面白くないのは他のMVNO。
ワイモバイルもあれやこれや言われてます↓
ではワイモバイルが対MVNO、つまり格安の市場で大きなシェアを占める原因、つまり人気の理由について解説していきたいと思います。
ワイモバイルが選ばれる理由
ソフトバンク回線をフルで使える快適な通信速度
格安SIM(MVNO)はいつも懸念材料としてネットの通信速度があがります。
大元のドコモやauやソフトバンクから回線を借りている手前、どうしても通信量が多い時間や場所が苦手なのです。
実際問題なく使えているという人もいれば、遅くて使い物にならないという人もいて、実際のところ真偽を確かめるには自分が人柱になるしかありません。
そんななかでワイモバイルはソフトバンクと同じ通信環境をフル活用できるという強みがあります。
ソフトバンクの回線を借りているわけではなく、ソフトバンクと同じ回線でソフトバンクと同じように商売しているのがワイモバイル。
確かにソフトバンクの回線がパンクして遅くなる時は同じようにワイモバイルも遅くなりますが、ワイモバイル回線を使って3年以上になる私ですが、ネット回線の速度を不満に思ったことは一度もありません。
以前使っていたドコモと同じように、今も使っているソフトバンクのiPhone7と同じように、ワイモバイルも快適に使えています。
回線を借りてないから大手キャリアと同じように快適な速度でネットができる、これがワイモバイル第一の強みだと言えます。
通話料コミコミ +1000円で完全かけ放題にできる安心感
ワイモバイルのスマホプランはSMLどのプランを選んでも10分までの通話が無料となります。
通話が10分を超えそうになれば、一度電話を切ってまたかけなおせば通話料金がかからないということです。
『仕事の電話だから10分で切るのは難しいよ』そんな人もいるでしょう。
10分も気にせずにガンガン通話したければ、スーパーだれとでも定額というオプションに加入すれば通話は完全かけ放題となります。
しかもこの通話完全かけ放題のスーパーだれとでも定額、なんとたったの1000円ポッキリ。
格安SIM(MVNO)だと通話の完全かけ放題をやっているのは楽天モバイルくらいで、楽天モバイルだと完全かけ放題のオプション料だけで2380円取られます。
その他の格安SIMだと良くて10分までのかけ放題。
5分のかけ放題まででもあればましで、かけ放題がない格安SIMも存在します。
要するに通話をたくさんする人には格安SIMはあんまり向いてません。
20円/30秒だと60分の通話で2400円です。
通話をたくさんし過ぎれば、大手キャリアの時よりも格安SIMの方が月額料金が高くなってしまうなんてこともあり得ますからね。
格安で使えるiPhoneがある
『スマホの料金を下げたい、でもiPhoneが使いたい』
はい、そんな人もワイモバイルにようこそです。ワイモバイルにはiPhone5SとiPhoneSEという2つのiPhoneを選ぶことができます。
もうiPhone5Sは在庫がなくなったのかオンラインストアのラインナップからも消えていますが、iPhoneSEに関しては今年の3月に発売されたばかりの現役機種です。
もしあなたが格安スマホデビューと同時にiPhoneの本体が必要な場合、iPhoneを買いますよね。
残念ながら新品のiPhoneは家電量販店で売ってませんので(中古iPhoneを取り扱うお店はあります)、Appleストアで買う流れになります。
Appleストアでの価格は、iPhone7が72800円、iPhone6Sが61800円、iPhoneSEが44800円と、さすがiPhoneなかなかいい値段します。
ワイモバイルには7も6Sもありませんが、iPhoneSEなら新規・ドコモ・auからの乗り換えで本体代金の実質負担が毎月1000円で契約できます(ソフトバンクから乗換だと月々+500円)。
つまり1000円×24ヶ月=24000円 ということで、Appleストア買うよりも支払う金額は20000円ほど安くなります。
殆どの格安スマホはiPhoneSEがラインナップに並んでいませんので、AppleストアでSEを購入することを考えれば、ワイモバイルで契約する場合と比較してトータルコストで約20000円の差が生まれます。
これを加味してワイモバイルを除く格安SIM(MVNO)シェアNo.1のOCNモバイルONEと料金を比較してみましょう。
OCNモバイルONEでiPhoneSEを使う場合
3GB | 6GB | 10GB | |
基本料金 | 1800 | 2150 | 3000 |
10分かけ放題 | 850 | 850 | 850 |
本体割賦金 | 1866 | 1866 | 1866 |
合計 | 4516 | 4866 | 5716 |
※iPhoneSEの本体代金月々ベースの料金で比較するため、44800円÷24ヶ月=1866円と試算。
10分のかけ放題オプションを付けて、ワイモバイルのデータ通信容量に近いプランで試算しました。
本体代金を44800円払っても、やはり大手キャリアで契約するよりも安くiPhoneSEが使えますね。
ワイモバイルでiPhoneSEを契約する場合
Sプラン(2G) | Mプラン(6G) | Lプラン(14G) | |
基本料金 | 2980 | 3980 | 5980 |
本体割賦金 | 2500 | 2500 | 2500 |
月額割引 | ▲1500 | ▲1500 | ▲1500 |
ワンキュッパ割 | ▲1000×12 | ▲1000×12 | ▲1000×12 |
1年目 | 2980 | 3980 | 5980 |
2年目 | 3980 | 4980 | 6980 |
平均 | 3480 | 4480 | 6480 |
※上記に通話10分かけ放題が含まれています。
同じ6GB+10分かけ放題という条件で比較してもワイモバイルの方が安い計算になります。
料金の安さに加えネットの通信速度が良好なこと、ショップがある安心感、完全かけ放題にも対応できる柔軟性を加味すれば、『ワイモバイルで契約した方がいいじゃん』ってなりますよね。
やはり格安でiPhoneを使うならワイモバイルは有力な選択肢と言えます。
全国に1000店舗以上のショップがある
ここ最近格安スマホ(MVNO)のトラブルが増えているのをご存知でしょうか。
格安デビューしたはいいけど、わからないことをどこで聞いていいのかわからず途方に暮れる、サポート難民なんていう言葉が生まれているくらいです。
格安スマホ(MVNO)の躍進でサポート難民急増 トラブルの原因は?
そう、スマホユーザーの中にはサポートを必要とする人だっていますよね。
電話であーだこーだ説明されてもよくわからないですよね、対面で説明して欲しいですよね。
そんな人には安さとショップでのサポートが両立するワイモバイルがおすすめです。
ワイモバイルのショップは全国に1000店舗以上。
ドコモ、au、ソフトバンクには及びませんが、格安の中では飛び抜けて多い店舗数です。
ワイモバイルであれば、わからないことがあったら今までと同じようにショップに駆け込めますよ。
そこで今までしていたみたいに操作説明や料金プランの見直しなど、対面でショップ定員さんに相談することができます。
いざとなった時、駆け込める場所があるのは安心ですね。
ワイモバイルショップで修理ができる
ショップがあるということは、ワイモバイルスマホであればショップにて修理を依頼できます。
これって結構便利ですよ。
例えば格安スマホの画面が割れた場合、購入したSIMフリースマホメーカーと直接やりとりして修理を依頼するのですが、代替え機がなかったり、そもそも自分で色々手配するのが大変だったりします。
それをワイモバイルスマホならショップに持って行けさえすれば、店員さんに『壊れたので修理してください』と言うだけで済みます。もちろん代替え機も貸してもらえます。
『めんどくさいやりとりをするのはイヤ』という人はワイモバイルスマホをどうぞ。
色んな割引が豊富
ワイモバイルは色んな割引が豊富です。割引が使えるなら料金はさらにお得になります。
あなたが使えそうな割引があるか、確認してみてください。
家のネットとまとめよう 光セット割
もし家でネット(フレッツ光とかJ:comとか)を使っているなら、そのネットをソフトバンク光にすれば光セット割という割引が受けられます。
割引金額は下記の通り↓
スマホプランS(2GB):▲500円
スマホプランM(6GB):▲700円
スマホプランL(14GB):▲1000円
格安スマホの一部でもこのような家のネットとまとめた割引をやっているところもありますが、割引金額がもっと低かったり、割引になる回線数が1回線だけだったりします。
ワイモバイルの光セット割ならソフトバンク光やソフトバンクAirの1契約に対して、本人やその家族で最大10回線まで上記の割引が可能という太っ腹仕様。
もし今フレッツ光を使っているなら、工事の必要はなく、環境は今のままいじらずソフトバンク光に切り替える”転用”という手段が取れます。
実は私もフレッツ光からワイモバイルに転用し、割引を受けている一人です。転用は非常にかんたんで、することはソフトバンク光の申し込みと、送られてくるモデムとルーターをセットするだけです。
仮にフレッツ光以外のインターネットを使っている人でも、ソフトバンクが違約金もろもろを負担してくれるキャンペーンを実施しているのでご安心を↓
SoftBank光キャンペーン!新規で32,000円、他社転用で21,000円のキャッシュバック家族で持てば更にお得 家族割
家族で複数台でも、自分で複数台でも、ワイモバイルなら家族割という割引が上記の組み合わせで可能です。
かんたんに説明すれば家族や自分で複数台契約すれば2回線目から▲500円の割引が受けられますよということです。
『家のネットはマンションの管理費に含まれてるから割引はできないなぁ』と思っていた人でも、この家族割なら家族まとめてワイモバイルに乗り換えることで適用できますね。
また、ポケットwi-fi+スマホで検討中の方でも家族割が使えるのは嬉しいですね。
使わないスマホを割引に変えよう 下取りプログラム
どうせ使わずに家で眠らせるなら、古いスマホを下取りに出して割引に変えましょう。
さすがに下取り金額は太っ腹仕様ではありませんが、画面が割れていたり傷が付きまくっていたりして下取りの査定額が低いならワイモバイルの下取りの方が条件はいいかもしれません。
改造していたり、電源が入らなければ下取りは不可ですが、ワイモバイルの下取り金額は一律なので画面割れや本体の傷は問題になりません。
気になる割引金額は iPhone6で400円×24回の割引 という感じです。
まぁ、ちょっと渋い金額だと感じますが、何もないよりはマシですかね。
その他の下取り金額は⇒下取り金額の詳細はこちらから
ワイモバイルのデメリット
ここまでワイモバイルのここが素晴らしいとメリットについて解説してきました。
しかし、どんなサービスでも万人受けするとは限りません。
私はワイモバイルのサービスを気に入って使っていますが、中には合わないという人もいるかも知れませんね。
私が考えるワイモバイルのサービスが合わない人について解説します。
2年縛りがたまらなくイヤだ
半年以降はいつ解約してもOK、1年以降はOKというのが格安SIMの大半ですが、ワイモバイルは大手キャリアのようにがっつり2年縛りがあります。
なので、
- 1年後には海外転勤になるかも
- 2年縛られるなんて精神的に息苦しくてムリムリムリ
ということならワイモバイルは向かないかもしれません。
資本力のあるソフトバンクグループの戦略らしく、契約時に15000円CBなどの特典がある手前、ある程度の期間利用してもらわないと採算が取れないんだと思います。
通話全くしない 何ならデータSIMでもいい
ワイモバイルの強みは自社回線なので、通話を安く提供できるところです。
例えば完全話放題のオプション料金で言えば楽天モバイルが2380円かかるのに対し、ワイモバイルの完全かけ放題であるスーパーだれとでも定額は1000円と割安です。
完全かけ放題じゃなく、10分までのかけ放題も基本料金にコミコミで入っていますが、それも全く通話しないなら必要ない話。
健康保険料を払ってはいるけど、5年に1度くらいしか病院に行かない私のようなものです。払い損です。
なので10分までのかけ放題を全く使わないなら料金差は顕著に↓
OCNモバイルONE | DMM mobile | ワイモバイル | |
音声プラン | 6GB | 5GB | 6GB+10分かけ放題 |
料金(1年目) | 2150 | 1910 | 2980 |
料金(2年目) | 2150 | 1910 | 3980 |
ワイモバイルを除くMVNOシェアNo1のOCNモバイルONEと業界最安を謳うDMM mobileとの料金差はこんな感じ。
通話はしなくても、時間帯や場所によってネット通信が遅くなったりするのが嫌で品質にお金を払いたいという人なら問題ないですけどね。
プランが融通聞かない
ワイモバイルのプランはデータ通信容量が2GB、6GB、14GBの3種類です。
こまかく料金プランが刻まれている格安SIMも多い中で、ワイモバイルは武骨にも3種類で勝負してます。
『うち、ラーメンだけなんだよね。餃子もチャーハンもないから』という感じでしょうか。
それでもワイモバイルの味が評判になっているからこそ、格安SIM(MVNO)シェア4割を取れるわけですし、そんなに的外れな料金体系ではありません。
でも10GBプランくらいはあってもいいんじゃないかと思います。6GB⇒14GB はいきなり倍以上ですからね。
最安の部類ではない
質より料金という考え方の方にもワイモバイルは合わないと思います。
遅くなろうが、つながりがよくなかろうが、安さが優先ならワイモバイルは向いていません。
OCNモバイルONE | DMM mobile | ワイモバイル | |
音声プラン | 6GB | 5GB | 6GB+10分かけ放題 |
料金(1年目) | 2150 | 1910 | 2980 |
料金(2年目) | 2150 | 1910 | 3980 |
DMMmobileさんとの料金差は顕著ですね。
私は1000円、2000円で快適さが買えるなら買います。だからワイモバイルを選んでいます。
何を優先するか、自分の考え方次第ですね。
まとめ
- 餃子もないチャーハンもない店だけどワイモバイルは対MVNOシェア4割を誇っている
- 人気の理由(メリット)、デメリットを考えて自分にあったサービスを選ぼう
武骨ながら確かな味のワイモバイルが私の好みです。
ワイモバイルオンラインストアはこちら
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